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同軸ケーブルの型式 - 同軸施工技術

BS・110度CSなど の放送電波を安定して伝送するにはS-4C-FB以上のケーブルが必要です。

①品質を表示

表記 用途
S 衛星放送対応(伝送保障あり)
なし 衛星放送非対応(伝送保障なし)

②ケーブル外径(絶縁体の直径)を表示

表記 直径サイズ 備考
3 3mm  
4 4mm 75Ω系のみ
5 5mm  
7 7mm 75Ω系のみ
8 8mm 50Ω系のみ
10 10mm  

③特性インピーダンスを表示

表記 特性インピーダンス 用途
C 75Ω テレビ受信用ケーブル
D 50Ω テレビ受信以外通信全般

④ケーブル材質を表示

種別 シース(外径) 絶縁体 シールド
2V 塩化ビニル 充実ポリエチレン なし
FV 塩化ビニル 発泡ポリエチレン なし
FB 塩化ビニル 発泡ポリエチレン アルミ箔
FL 黒色ポリエチレン 発泡ポリエチレン アルミ箔
HFL 黒色ポリエチレン 高発泡ポリエチレン アルミ箔

シース材料のうち、塩化ビニルは柔軟性があり施工が容易なことから、屋内配線に適しています。また、黒色ポリエチレンは硬質素材のため、紫外線など自然環境への耐久性に優れています。

絶縁体の特徴として、空気は最も電波の損失を抑え、伝送を行う特性を有しています。低損失伝送を可能にするため、空気に近い材質を使用することが理想とされています。(充実ポリエチレンと比較し、発泡ポリエチレン、さらに高発泡ポリエチレンの方が伝送効率が向上します。)

ただし高発泡ポリエチレンの場合、材質がより空気に近い特性の関係上、外部の圧力に対する耐久性が低下します。絶縁体保護のため、使用は硬化なシースで覆われている屋外用ケーブルに限定されます。

シールド性には、同軸ケーブルの編組部に加え、アルミ箔の有無により、外部雑音の混入を防ぐ効果があります。更にシールド性能を高めるために編組部をアルミ箔で挟みこんだ構造の、3重シールドケーブルも登場しております。